ハンガリー4月景況感、17年1月以降で最低

ハンガリー物流購買・在庫管理協会(HALPIM)が2日発表した同国の4月の購買担当者景気指数(PMI、季節調整済)は前月を3.3ポイント下回る53.3となり、17年1月以来の低水準に落ち込んだ。PMIの低下は3カ月連続。過去3年の4月平均(54.2)も下回り、景気に減速感が見えてきた。

PMIの構成指数を見ると、生産指数が前月から低下したものの、景気判断の分かれ目となる50は32カ月連続で上回った。新規受注も前月を下回ったが過去平均をやや上回り、受注拡大基調を維持した。納期は前月より長くなり、50を下回った。

一方、購買品在庫指数は16カ月連続で上昇した。雇用指数も50を上回り、引き続き堅調だ。輸出入ともに好調で、輸入指数は季節調整後で34カ月連続の増加。輸出指数も上昇が加速している。

PMIは製造業者の購買担当者が報告する新規受注、生産、雇用などに関するデータを指数化し、その加重平均で表される。50を上回ると景況の改善、下回ると悪化を意味する。