チェコ統計局(CSU)が7日発表した3月の鉱工業生産高(物価調整値)は前年同月比で1.1%減少し、2016年7月(14.1%減)以来の低水準となった。同業生産高のマイナスは11カ月ぶり。前月は2.7%のプラスだった。前月比(物価・季節調整値)では1.4%増加した。新規受注高は前年同月比で0.9%の減少となった。
業種別に見ると、主要産業の自動車が5.8%落ち込んだほか、ゴム・プラスチック製品が6.4%、その他の非金属鉱物製品が8%減少し、全体を押し下げた。皮革加工(12%減)、飲料(11.3%減)、家具製造(7.6%減)も縮小幅が大きかった。
一方、電気・ガス・スチーム・空調が11.2%と大きく伸びたほか、コンピューター・電子・光学機器は12.8%、基礎医薬品・医薬品製剤は17.3%増加した。化学・化学製品(3.9%増)、その他の製造業(3.3%増)も堅調だった。
3月の税込平均賃金は名目ベースで前年同月比7.6%増の3万1,884コルナ(約1,250ユーロ)だった。(1CZK=5.10JPY)