ルーマニア中央銀行は7日、主要政策金利を0.25ポイント引き上げ、2.5%とした。利上げは今年に入って3度目。インフレ率の上昇が続いていることから追加利上げに踏み切った。銀行間取引の上限金利(限界貸出金利)と下限金利である預金金利も0.25ポイント引き上げ、それぞれ3.5%、1.5%とした。預金準備率は外貨建て、自国通貨建てともに8%に据え置いた。
ルーマニアのインフレ率は2月の4.7%から3月には5%へ上昇し、中銀目標の上限(3.5%)を上回っている。中銀が4月の金利政策会合で市場の予想に反して利上げを見送った後、預金受け入れによる流動性調整に踏み切ったことなどから、今回は利上げが確実視されていた。