独流通大手メトロが15日発表した2017/18年1-3月期(第2四半期)決算は、5,200万ユーロの純損失を計上し赤字に転落した。稼ぎ頭だったロシア事業の低迷が理由で、売上高は前年同期比0.8%減の84億ユーロ、営業利益(EBITDA)は13%減の1億5,300万ユーロに、それぞれ縮小した。
ロシアに限ると、売上高は21%減の6億2,400万ユーロ(売場面積・為替調整済ベースで8.6%減)、営業利益は50%減の3,500万ユーロに下落した。
ロシアは、ウクライナ紛争を理由とする欧米からの制裁で経済が低迷し、ここ数年、個人消費が冷え込んでいる。現地競合との競争も激しくなり、メトロは苦戦を強いられている。
このため、同社はすでに先月の段階で、通期の業績予測(9月末決算)を引き下げた。四半期報告ではグループ全体の予測を維持したが、ロシア事業については、より厳しい見通しを示した。