チェコのエンジニアが身障者専用の乗用車を開発した。車椅子のまま乗車して運転できる仕様で、誰の助けもなく移動できるのが大きなメリットだ。
この乗用車はチェコ東部モラヴィチャニーにあるエルビー・モビリティー(Elbee Mobility)が生産する1人乗りのコンパクトカー「エルビー(Elbee)」。ハンドルを含む前部が跳ね上げ式ドアになっており、車椅子のままでスロープを後ろ向きに上る。乗り込んでシートベルトを2カ所留めれば発車できる。
排気量300ccのガソリンエンジン(最高出力12.5キロワット)を搭載し、燃費は100キロメートル当たり4.5リットルとまずまずの水準だ。最高時速は80キロメートルだが、高速道路も走行できる。唯一のネックは、定価60万コルナ(2万3,000ユーロ弱)という値段で、あらゆる補助金を使っても一般車を歩行障害者向けに改造した乗用車より高いことが多い。(1CZK=4.96JPY)