ポーランド政府は5月28日、同国とノルウェーを結ぶ天然ガスパイプライン「バルチック・パイプ」の敷設工事が予定通り2022年に完了するとの見通しを明らかにした。同事業は天然ガスの調達先を多様化してロシアへの依存度を引き下げることを目的としたもので、ポーランドの年間消費量170億立方メートルに相当する輸送能力を持つ。政府でエネルギーインフラを担当するナイムスキ氏は、「2022年の目標は厳しいが必ず達成できる」と話した。
ポーランドがロシアと締結している長期ガス供給契約は2022年に期限切れを迎える。政府はこれを機会に、バルチック・パイプの起点となる同国北西部のシフィノウイシチェにある液化天然ガス(LNG)ターミナルを最大限活用し、ノルウェーからのガス輸入に切り替える方針だ。
ヴァシチコフスキ前外務大臣は昨年、2022年以降ロシアからの輸入を行わない方針を示している。