中国海信、ゴレニアのTOB開始

中国家電大手の中国海信集団(ハイセンス)が5月29日、スロベニアの白物家電大手ゴレニアの株式公開買付(TOB)を開始した。ルブリャナ証券取引所での公開株式1,637万株超が対象で、買収価格は1株当たり12ユーロ。取得目標株数は明らかにしていない。6月26日に買付を締め切る。

ハイセンスは5月上旬、ゴレニアと発行済み株式50%プラス1株の買収で合意した。ゴレニアによると、ハイセンスは主要株主であるインターナショナル・ファイナンス・コーポレーション(IFC)や個人投資家フロリチッチ氏から株式を取得し、すでに株式27.75%を確保している。

ゴレニアは激戦の家電業界で生き残り、ブランドの長期成長を確保するため、国際業界大手の傘下に入る戦略をとった。ハイセンスのグループ企業としてブランド力の強化、有力な販売チャネルへのアクセス、商品刷新と事業デジタル化の加速を狙う。