ロシア石油大手ルクオイル、ブルガリアに石化プラント建設

ロシア石油大手ルクオイルが、ブルガリアで石油化学プラントを建設する。アレクペロフ社長がこのほど国内メディアに明らかにしたもので、現地子会社ネフトキムのブルガス製油所内に設置する。投資規模は明らかにされていないが、市場アナリストは10億ユーロと推定する。3年後に稼働する見通しだ。

ルクオイルは年産規模15トン以上のポリプロピレン工場を設置する計画で、現在、資金調達の詳細を詰めている。ブルガス製油所を立地に選んだ理由としては、◇原料を安価で調達できる◇ブルガリア及び隣国トルコでポリプロピレンの需要が高まっている◇欧州でのポリプロピレン生産の利ざやが拡大している――などが考えられる。

ルクオイルのポリプロピレン生産規模はブルガス製油所で8万トン、ロシア・ブデンノフスク工場で10~14万トンと推定される。

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