独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は11日、ヴルフラビー部品工場で全自動・自動制御型搬送ロボットの導入を開始したと発表した。長期戦略「ストラテジー2025」の柱の一つである「生産のデジタル化」に沿うもので、増産に伴う工場内搬送需要の増加に対応した効率化を図ると同時に、作業現場の安全性を高める。
シュコダ自が導入したのは、オムロンの自動搬送ロボットで最大130キログラムの荷物が運べる。周囲の障害物をリアルタイムに検知し、ぶつからない進路を自ら選んで目的地まで走行する。タブレットPCなどを使って工場内を一度走らせれば、 業務に投入でき、建物の情報を読み込ませるなどのの手間はかからない。
ヴルフラビー工場で本格導入された第1号ロボットは、計測センターと加工機械の間を一日120回、合計35キロメートル走っている。