東欧保険最大手のウィーン・インシュアランス・グループ(VIG、オーストリア)は7日、独同業ゴーターのポーランド事業を買収すると発表した。取引額は明らかにされていない。取得にはポーランド競争当局の承認が必要となる。
VIGによると、ゴータ―はポーランドで損害賠償保険を扱う。6支店のほか、層の厚い代理店網を展開し、顧客数63万2,000人強、契約数200万件を誇る。昨年の保険料収入は1億5,000万ユーロに上った。
今回の取引が成立すると、VIGのポーランド損保市場シェアは現行の6.2%から7.8%へ上昇し、同社中期目標の10%に一歩近づくことになる。
VIGはポーランドで保険会社4社、3ブランドを運営する。2017年の税引き前利益は3,550万ユーロ、コンバインドレシオ(保険料収入に対する保険金支払いと事業費の割合)は93.9%だった。