東欧金融業界が復調、利益率・不良債権比率ともに改善

中東欧の金融業界が復調している。ライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)が14日発表した最新リポートによると、好景気が追い風となって銀行の不良債権が縮小し、利益率も向上している。また、多くの銀行で財務体質が改善した。

自己資本利益率(RoE)は中欧で11.6%、南東欧で11%、東欧全体では7%に達した。2008年の金融危機前の20%超には及ばないものの、南東欧で大きなマイナスを記録した2014年に比べると、その回復ぶりは顕著だ。

また、南東欧の不良債権比率は15年の20%から現在では10%を割るまでに改善している。

一方、ロシアとウクライナの不良債権比率はウクライナ紛争を背景に、13年から15年にかけて上昇したが、それ以来は高水準ながら安定している。

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