トルコ第3の原発はトラキア地方に=エネルギー相

トルコのアルバイラク・エネルギー天然資源相は13日、民放CNNトルコに対し、同国第3の原子力発電所をバルカン半島の東端に位置するトラキア地方に設置する方向で、すでに立地候補を絞った事実を明らかにした。ブルガリア国境に近いイーネアダを候補として挙げた以前の発表と軌を一にするものだが、具体的な地名は伏せている。

エネルギー相はトラキア地方に建設する理由として、大都市イスタンブールなどを擁する電力需要の高い地域でありながら、発電体制が整っていない事実を挙げた。また、新原発は、同国に豊富なホウ素の付加価値化戦略に関連して設置が予定されるホウ素生産センターの一つに隣接する形で建設する方針を明らかにした。トルコはホウ素の世界埋蔵量の7割を保有する。

トルコは今年4月、地中海沿岸のメルシン県で同国初となるアックユ原発に着工した。黒海沿岸のシノップに建設が予定される第2原発については、三菱重工とフランス電力(EDF)の合弁会社アトメアが受注し、事業化調査が進められている。

上部へスクロール