カザフスタン投資支援・促進機構は、北京で先ごろ開催されたカザフスタン・中国ビジネス会議において40の協力プロジェクトが成立したと発表した。契約総額は130億ドルで、工業分野やバイオテクノロジー等に関連したハイテク製品を同国で生産するプロジェクトなどが推進される予定。成立したうち15の案件については同機構が支援している。
同会議では、同機構と政府系複合企業の中国中信集団(CITIC)との間で、潤滑油、ガソリン・ディーゼル油、鉱油及び液化炭化水素ガスの製造プロジェクトに関する合意が成立した。また同機構は、中国ケーブル大手の河北華通線纜集団が中部カラガンダ地方でケーブル製造事業及び中国医薬・医療用ハーブセンターを立ち上げる計画に関しても、中国側と合意している。
その他の企業間プロジェクトには、◇カザフスタンの肥料メーカーkazAzotと、中国の凱賽生物産業有限公司及びCITICによる生物化学クラスターの形成◇中国の機械メーカーCMCと、同社傘下のカザフスタンの自動車メーカー、アルレ(Allure)及びカザフスタンの産業振興機関バイテレク(Baiterek)による自動車産業クラスターの形成◇カザフスタンの農業機械・自動車メーカーのアグロマシュと中国の農業機械メーカーYTOによるトラクター生産工場の設置◇同機構とフランスの熱処理設備メーカーECM、発電所建設会社の中国能源建設西北電力建設(CEEEC-NWPC)による太陽電池製造及び太陽光発電所建設――などがある。