欧州連合(EU)の欧州委員会は7日、中国家電大手の中国海信集団(ハイセンス)によるスロベニア同業ゴレニアの買収を承認したと発表した。競争上の問題はないと判断し、無条件で買収を認める。
ゴレニアは激戦の家電業界で生き残り、長期的な成長を実現するため、戦略提携を主眼とした身売りを模索してきた。候補として複数企業を検討した結果、今年5月に提携先としてハイセンスを選んだ。
ハイセンスは5月に世界銀行傘下の投資会社IFCなどから株式32.96%を取得。同月29日~6月26日に行った株式公開買付(TOB)でさらに62.46%を取得した。取引額は1株当たり12ユーロで、買収総額は1億8,301万ユーロに上った。