ルーマニア2社、軍用車の車台を合弁生産

ルーマニアで独軍用車両大手ラインメタル・MAN・ミリタリー・ビークル(RMMV)の軍用トラックを独占販売するMHSトラック・アンド・バスと、商用車製造大手ロマンは21日、ルーマニア軍の多目的車両向けの車台を合弁生産すると発表した。ロマンのほか、現地部品メーカーの生産能力を活用し、国産で安定供給できる体制を整える。

合弁会社は、軍用トラック、タンク車、トレーラートラック、トレーラー、セミトレーラーに転用できる車台を手掛ける。これにより、1,000人以上の雇用創出のほか、ルーマニア防衛産業の技術の底上げが見込まれている。

MHSは「ドイツ並みの性能のトラックを国内生産したい」と抱負を明らかにした。合弁事業を通じて国産できるプラットホーム部品を増やし、最終的には軍用車生産をすべて国内化する意向だ。ルーマニア防衛省が実施を予定する車両入札(トラックとトレーラー約3,300台)にはロマンと共同で参加する。

MHSは11年以上前からMANブランドをルーマニアで販売し、今年6月からはRMMVと独占販売・サービス提携を結んでいる。

RMMVはドイツの軍需大手ラインメタルと商用車大手MANの合弁会社で、出資比率はラインメタルが51%、MANが49%。

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