独バイエル、ウクライナでトウモロコシ種子処理工場を開所

製薬・化学大手の独バイエルは5日、ウクライナ中部ジトームィル地方のポチュイキーでトウモロコシ種子の処理工場を開所した。投資額は2億ドルで、国内最大かつ欧州有数の規模となる。同国でトウモロコシ種子「デカルブ(DEKALB)」を長期的に生産拡大するための重要な戦略拠点と位置づけている。

ポチュイキー工場はトウモロコシ種子の乾燥施設2棟と物流センターを備える。来年の種まき時期に間に合うよう近く稼働を開始する。従業員は85人前後で、繁忙期には季節労働者を220人程度採用する予定だ。

最新技術を導入した新工場が位置するジトームィル地方は、国内でもとりわけ農業が盛んで生産性が高い。年間7万5千単位(作付け面積あたり種まき量)を国内約2,500の農家に供給するとともに、将来的には欧州市場への輸出を視野に入れ生産量を拡大する計画だ。

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