カザフとトルコが提携、契約総額17億ドル

カザフスタンとトルコは12日、トルコのアンカラで開かれた両国の投資フォーラムで、投資・貿易・経済協力に関わる24の提携契約を交わした。カザフスタンの経済発展促進が狙い。ただ、資源分野については今回、見送った。総契約金額は約17億ドルに上る。3,000人を超える雇用創出を見込む。

大型提携プロジェクトには、◇南部ジャンブール州の炭酸ナトリウム(Na2CO3)工場建設(投資額2億7,000万ドル、雇用予定数350人)◇国営投資誘致機関カザフインベストとトルコの投資会社エクセン・グループによるアルマトイでの複合施設開発(3億ドル)◇トルキスタン州行政当局とトルコのDALホールディングによる温室栽培施設建設(2億ドル、700人)――などが含まれる。

カザフインベストのトゥヤクバイェフ所長によると、鉱山、金属、農業、農業化学、製造業で近年、トルコ大手企業の進出が目立っている。政治的安定や良好な投資環境に加え、ユーラシア経済連合の加盟国であること、中央アジア、中国西部に近い地の利も、カザフスタンが生産拠点として注目を集める理由という。

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