ハンガリー製薬大手リヒター・ゲデオンは12日、ベルギー同業ミトラ(Mithra)と提携し、ミトラの経口避妊薬「エステル(Estelle)」の欧州とロシアにおけるライセンスを取得して販売事業を行うと発表した。リヒターはミトラに対し契約時に3,500万ユーロを前金として支払うほか、2,000万ユーロのマイルストーンを追加する。リヒターは同薬を異なる商品名で販売する予定。
ミトラは欧州とロシアの被験者1,550人及び米国とカナダの2,000人に対し、エステルの安全性と有効性を測る非盲検試験を13サイクルにわたり実施している。このうち欧州連合(EU)とロシアについては、第3期治験をすでに実施し良好な結果を得たと発表している。
エステルはエステトロール(E4)を15ミリグラムとドロスピレノンを3ミリグラム含有する経口避妊薬。天然由来のエストロゲンがドロスピレノンと共に細胞組織に選択的に作用するのを特徴としている。