トルコ工業生産高、7月は5.6%増

トルコ統計局(TUIK)が17日発表した2018年7月の工業生産高は、前年同月比で実質5.6%増加し、予想を上回る伸びを示した。前月比でも3.5%増となり、過去最高記録に迫った。

製造業が前年同月比で5.6%増加して全体をけん引した。特に非耐久消費財(9.5%増)と中間財(5%増)が上昇に寄与した。

今回の工業生産の伸びについて蘭ING銀行は、「一時的なもので長続きはしない」とみる。6月選挙を前に、前月比でマイナスを記録した5月と6月に続き、3.5%増を記録したのはトルコ経済の実力だ。ただ、8月の市場混乱による投資家心理への影響や、国外からの資金調達の困難化、インフレ率上昇、年初来の急激な金融引き締め策などを考慮すると、今後の低下は避けられない見通しという。

なお、同日発表された6月の失業率は10.2%で、前年同月と同じ水準だった。若年失業率(15~24歳)に限ると、20.6%から19.4%へ改善した。

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