ロシア、3年9カ月ぶり利上げ

ロシア中央銀行は14日、主要政策金利を0.25ポイント引き上げ、7.5%に設定した。利上げは通貨安対策のため緊急利上げを実施した2014年12月以来、初めて。前日のトルコに続くもので、資本流出・通貨安が新興国全体の問題であることを明確にした。

中銀は利上げの理由として、8月のインフレ率が予想を超える3.1%へ上昇したことともに、米国の金利正常化の進行で、新興国市場からの資本流出が進む危険を挙げた。加えて、米国による制裁や地政学的リスクが金融市場の安定性を損ね、通貨ルーブル安を招いていると分析した。

今回の利上げはベローゾフ大統領最高経済顧問が貸出増加に向けた利下げを要請した直後の判断で、中銀は改めてその独立性を内外に示した形となった。

上部へスクロール