スロバキア、8月インフレ率は2.8%

スロバキア統計局が17日発表した2018年8月のインフレ率は前年同月比2.8%だった。13年以降では今年4月の2.9%に次ぐ高率で、市場予測(前月並みの2.6%)を上回った。前月比では0.2%で、7月のマイナス0.1%からプラスに転換した。

前月比のインフレ率を商品群別に見ると、航空運賃の大幅値上がり(23.4%)を受けて、運輸が8.2%と前月から1.5ポイント上昇した。アルコール飲料・たばこは1.6%から2.0%、住宅・光熱費は2.0%から2.2%にそれぞれ上昇した。電話・インターネットなどの通信サービスも約3%値上がりした。

一方、衣料品・靴は1.4%から0.9%、娯楽・文化は2.2%から1.9%、家具・家事用品は1.5%から1.3%にそれぞれ低下した。

市場では年末に向けインフレ率がやや低下するとの見方が強い。スロバキア貯蓄銀行やウニクレディトのチェコ・スロバキア子会社は通年のインフレ率を2.5%、タトラ銀行は2.6%と予測している。

スロバキアのインフレ率は16年12月にプラスに転じ、今年1月に2.4%をつけて以降、2%台で推移している。

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