仏自動車大手ルノーのトルコ合弁子会社オヤック・ルノーは19日、北西部ブルサの拠点で新しいアルミ鋳造部品生産棟に着工した。ハイブリッド車(HV)向けの次世代エンジンブロックを製造する目的で、投資額は1億ユーロに上る。
トルコのヴァランク産業技術相によると、エンジンブロックの部品は国内で調達し、製品は国外市場に供給する。これにより、トルコの経常赤字を23億ドル減らす効果が期待されている。
ルノーのモレ副会長は、生産棟設置が「トルコ事業の未来に対する投資の第一歩」と話し、合弁契約を27年延長した事実に触れた。
オヤック・ルノーは1969年に設立された。ルノーと軍人年金基金オヤックの合弁で、出資比率はそれぞれ51%、49%。乗用車を年間36万台、エンジンを75万基生産するほか、部品製造も手掛ける。