ハンガリー政府、完全禁煙を検討か

ハンガリーで非喫煙者保護問題を担当するラザール首相顧問が、国内完全禁煙を検討している。政府に近い新聞『マジャール・イデーグ』が報じたところによると、2020年以降に出生した者にたばこ製品の取得を禁ずる内容で、政府は具体的な勧告を待って検討に入る予定だ。必要であれば、憲法改正も視野に入れるという。

ラザール顧問はこのほか、(1)自動車の車内での喫煙を禁止(2)たばこ流通法を改定し、販売店の数を大幅に減らす(3)禁煙プログラムの実施(4)全国的な肺検診の実施――などを検討している。(4)では受診しなかった被用者に対して保険料を引き上げることも考えているという。

ハンガリーの喫煙者数は250万人。欧州統計局(ユーロスタット)によると、同国のがん死亡者のうち肺がん患者が27%を占める。ラザール顧問によると、この比率は世界最高という。

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