独物流大手DHLのブルガリア子会社が18日、首都ソフィアで新物流センターを開所した。同国での貨物処理量の増加に対応するため、物流自動処理システムの導入で処理能力を大幅に向上させる。中南欧における宅配郵便物・貨物の主要物流ハブとしての事業拡大を目指す。
新物流センターはソフィア空港第2ターミナルに隣接し、敷地面積は1万平方メートル超。最新技術を搭載した自動分類システムの1時間当たりの処理能力は3,000個に上る。最新鋭の搬送ライン、バーコード読み取り装置、重量・サイズ自動計測システムも導入し、処理スピードを大幅に向上させるとともに、高精度のX線透視装置によりセキュリティチェックも強化する。従業員は300人超。
DHLブルガリアは宅急便事業が国内に営業所を50カ所、貨物事業が物流ターミナルをひとつと営業所7カ所を構える。近年は国内配送網の強化や、プロヴディフ、ブルガス、モンタナなどの拠点刷新に投資している。DHLによる最新自動処理システムの導入は、ライプツィヒ(独)、ブリュッセル(ベルギー)、イーストミッドランド(英)、ベルガモ(伊)、シンシナティ(米)、香港に続き7カ国目となる。