独ミュンヘン再保険の元受子会社エルゴは15日、ロシアの生保子会社エルゴ・ロシア・ライフを現地保険大手ロスゴスストラフ(Rosgosstrach)に完全売却することで合意したと発表した。国際事業の見直し方針に基づく措置。売却金額は公表されていないが、独経済紙『ハンデルスブラット』によると、約3,100万ユーロと推測される。ロスゴスストラフは今回の取引により、生保事業に再参入する。
専門家によると、ロシアでは銀行を通じて生保を契約するのが一般的。このため、独立した保険会社であるエルゴが生保事業から撤退するのは理にかなっているという。エルゴは同国で疾病・事故保険事業は継続する。
ロスゴスストラフはロシアで最も長い歴史を持つ保険大手で、オクトリチエ銀行の傘下にある。生保商品は同銀行窓口で販売していくことになる。