エストニアICT企業、アフリカに電子政府ソリューションを売り込み

エストニアの情報技術(IT)・通信企業がアフリカ諸国に電子政府ソリューションを売り込む方針だ。業界企業で作る情報通信技術(ICT)クラスタはデモ版を用いて、ICT導入により行政業務の効率化、サイバー対策の強化、電子サービスの実用化が実現できることを示し、受注につなげることを狙っている。

ICTクラスタのプルド理事は、アフリカ連合(AU)の加盟国に対して実際に機能するデモ版を披露することで、「表面的な情報にとどまらず、実体験に基づくノウハウや国の発展に果たすデジタル技術の役割なども伝えたい」と意欲を語る。ユーザーの訓練も含めたデモンストレーションを実施し、意義を実感してもらう方針だ。

宣伝プロジェクトに参加する企業には、ネットグループ、ノルタル、サイバーメティカ、リーチU、ゴースウィフト、アクトルス、SK IDソリューション、eコールなどが含まれる。

ICTクラスタの活動目的は、各国の政府や機関が業界企業との提携でデジタル社会を実現できるよう支援することだ。特に、電子政府ソリューション、高度道路交通システム(ITS)、産業のデジタル化に重点を置いている。

今回の宣伝プロジェクトは、エストニア政府がAUと結んだ提携覚書に基づくもので、実施に当たりエストニア外務省からの助成を受ける。

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