カザフ投資機関、投資計画で欧州企業と情報交換

カザフスタン投資招致機関のカザフインベストは今月中旬、ナザルバエフ大統領のベルギー公式訪問中に欧州大手・多国籍企業25社と懇談会を開き、投資の進捗状況や将来の投資計画などについて情報を交換した。

首相府によると、出席企業が実施した対カザフ投資プロジェクトは総額160億米ドル超に上る。これには英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルの油田プロジェクトや仏アルストムの電気機関車・変電機生産、ポーランドのポルファルマのシムケント工場強化などが含まれる。

実施中の6プロジェクトには◇高品質建材生産◇ソーラープラント建設◇ジャガイモ加工――などが含まれ、投資規模は合計で3億ドルに上る。

他に現在、生産プロジェクト12案件が検討されている。

ベルギーのカルミュー(Carmeuse)はカラガンダ州サリョパン鉱山での高品質の石灰を生産するプロジェクトを進めている。商用車メーカーのヴァンホールはカザフ企業と合弁で、バスを現地生産したい意向だ。

独食品大手テニース(Toennies)は、現地企業と合弁で食肉工場を設立する計画だ。養豚・養鶏所、肥育場、飼料生産も手掛ける方針で、提携先・立地の選定に入っている。

懇談会にはほかに、独クラース、墺ボレアリス、独リンデなどが出席した。

上部へスクロール