ブルガリアがギリシャの洋上液化天然ガス(LNG)ターミナルへの資本参加を計画している。ロイター通信が10月31日、ペトコヴァ・エネルギー相の話として報じたもので、国営ガス会社ブルガルトランスガスが年内に約25%の出資シェアを取得する見通しだ。
ギリシャ洋上LNGターミナルは、現地エネルギーグループ、コペルゾス傘下のガストラーデが国内北東部のアレクサンドルーポリ沖で建設を計画するもので、年間受け入れ能力は61億立方メートル。2020年後半に開通予定のギリシャ・ブルガリア・ガスパイプライン(IBG)を使ってLNGを南東欧市場に供給する考えだ。
ブルガリアは国内のガス需要の大部分を露ガスプロムからの供給に依存しており、調達先の多様化を重要課題としている。ギリシャのプロジェクトには2年以上前から資本参加を検討していた。同プロジェクトをめぐっては、はすでにギリシャ国営エネルギー会社DEPAが出資で合意したほか、米シェニエール・エナジーも関心を示している。