ブルガリアのレーシングカーメーカー、シン・カーズ・インターナショナル・イオードは先ごろ、電気自動車(EV)の生産を行う資金を調達するため新規株式公開(IPO)の実施を計画していることを明らかにした。『ブルームバーグ』などによると、同社は来年にもブルガリアの株式市場でIPOを実施し2,000万レフ(1,020万ユーロ)を調達する予定。
シン・カーズはポルシェやアストンマーチンなど高級ブランドを競合に位置付けるスポーツカーメーカー。今回生産を予定しているのは宅配便やタクシーなどに使われる電動の多目的小型車で、生産ラインの設置費用を調達するため特定目的会社を立ち上げ、その株式の40%をIPOで売却することを計画している。
5年前に設立された同社は、今年3月にジュネーブモーターショーでEVモデルの「S1」を発表した。来年には同モーターショーで新しいEVプラットフォームの「L-City」を発表する予定だ。2020年に稼働する新しい生産ラインではL-Cityを年間2万台生産していく。
現在同社の生産量は年間約50台で、米国、南米及びオーストラリアに輸出されている。今年の売上高は230万ドルに達する見通し。(1BGN=65.72JPY)
