ブルガリア競争当局は4日、同国のIT会社セレクティアム(Selectium)・ブルガリアによる米ヒューレット・パッカード(HP)現地事業の買収を許可したと発表した。活動領域が異なり、合併で競争が阻害される恐れはないと判断した。セレクティアムはHPブルガリアのハードウエア支援サービス契約のほか、固定資産の一部を取得する。
親会社のミディス・グループ(レバノン)は今年8月、HPと戦略提携を結び、セレクティアムを通じてHPのブルガリア、クロアチア、セルビア、ケニア、ナイジェリア、モロッコ事業を運営すると発表していた。当初は今月1日付で運営を始める予定だった。
ミディスはミッドイースト・データシステムズ(MDS、オマーン)など世界IT企業150社を傘下に置く。2017年売上高は40億ドルを上回った。