ロシアのメドベージェフ首相は6日、訪問先の中国・北京で同国の李克強首相と会談を行い、両国間の貿易額を将来的に現在の2倍の2,000億ドルまで増加させることで合意した。メドベージェフ首相によると両国間の今年の貿易額は1,000億ドルまで増加する見通しで、今回合意した各分野での協力事業を実施することで貿易額の倍増は達成できると話した。両国間の貿易額は2017年には前年比30%増の870億ドルに達している。
合意した協力分野には中小企業に対する支援や決済システムの開発、農業製品の取引促進などがある。
現在のところ、欧米による対ロシア経済制裁については解決の見通しはたっておらず、そうした中でロシアは中国への傾斜を強めている。
ドイツの経済研究機関Ifoのフエスト所長は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し、「米国の中間選挙において民主党が下院で勝利しトランプ政権の内政におけるかじ取りが難しくなったことから、トランプ大統領の対欧州及び対中国政策がより攻撃的なものとなる恐れがある」と話した。