伊ピレリ、トルコ工場を増強

伊タイヤ大手ピレリの商用車・産業車両用タイヤ部門であるプロメテオンは6日、2020年までにトルコ工場に1億1,500万ドルを追加投資すると発表した。生産能力を1.75倍に強化し、輸出を倍増させる。直接雇用は150人増え、2,150人となる見通しだ。

プロメテオンにとってトルコ事業は重要な意味を持つ。ボルゴ社長によると、トルコ子会社の統括する地域が総売上高の約3分の1を占めるほか、同国で生産したタイヤの半分以上が国外向けで、地域の生産基地としての存在感も大きい。

北西部コジャエリ県のイズミット工場は、プロメテオンが世界で運営する4工場のうちのひとつ。ピレリブランドで1960年に操業を開始した。現在の年産能力は100万本で、輸出額は1億2,500万ドルに上る。

ピレリは昨年、乗用車・ライトトラック用タイヤやモーターサイクル用タイヤを扱うコンシューマー部門と、インダストリアル部門に事業を分離した。なお、ピレリには2015年に中国化工集団が出資し、現在、持ち株比率45.5%で筆頭株主となっている。

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