欧州復興開発銀行(EBRD)は8日、独特殊化学大手エボニクのトルコ合弁子会社エーシル・キムヤ・サナイ・ヴェ・ティカレットに1,500万ユーロを融資すると発表した。低燃費タイヤの材料となる沈降シリカの増産計画を支援する。エボニクの今年8月の発表によると、同計画への投資額は「1,000万ユーロと5,000万ユーロの間」だ。
新工場はトルコ北西部のサカリヤ県にある既存工場の隣接地に建設する。2020年の稼働後は生産能力が4万トン拡大する。
タイヤ業界ではブラックカーボンに代わる充填剤(フィラー)としてシリカの需要が拡大している。シリカを用いたタイヤは吸い付くようなグリップ力がありながら、転がり抵抗が低いため燃費が良い。製品ライフサイクルにおける炭素排出量を6万7,000二酸化炭素換算トン(t-CO2)減らす効果がある。