ルーマニア不動産開発大手のザカリア(Zacaria)が南部クラヨバで工業団地を開発する。投資額は2,800万ユーロで、ハンガリー大手銀行OTPバンクのルーマニア子会社が融資する。同社として10番目の工業団地開発プロジェクトとなる。
クラヨバ工業団地は敷地面積が5万3,000平方メートルで、米自動車大手フォードの工場に隣接する。生産施設、倉庫、物流施設などを集積する。高速道路網に近いため国内中部の工業都市ピテシュティや首都ブカレスト、ブルガリアやセルビアへの物流の便がよく、外国企業からすでに多くの問い合わせを受けている。
ザカリアはマルタの投資グループ、アルフ・ミッツィ&サン(Alf Mizzi & Son)の子会社で、ルーマニア中部のシビウに拠点を構え2005年から不動産事業を展開している。産業用不動産開発事業には09年に進出し、これまでにシビウ、オラデア、アルバ・ユリア、アラドなどで工業団地を開発している。