ブルガリア通信大手ビバコム、IoTの新プラットホームを導入

ブルガリア通信大手のビバコム(Vivacom)が、新たなIoT(モノのインターネット)プラットホーム「ビバ・スマート」を導入する。既存のIoTサービスを同一プラットホームにまとめるもので、(1)スマートシティー・マネジメント(2)データストレージ(3)スマートエデュケーション――を提供していく。

(1)は都市管理・監視・分析用プラットホームで、地域や住民・訪問者向けのソフトウエアやモバイルアプリの提供を支援する。同システム(INVIPO)はすでにドバイやイズミルなどの都市で実用化済みだ。

(2)は、ビバコムが運営する11のデータセンターをつなぐスマート・データハブを基盤に、単一プラットホームでデータのストレージ(格納)・転送・加工・利用を可能にするもの。ビバコムは、クラウドサービスや、IT設備のコロケーションサービス(設置場所を貸し出すサービス)を提供していく方針だ。例えば、通信事業者は同サービスを利用することで、営業経費をおさえるとともに、新しいデジタルサービスを開発できる。

(3)はビバコムが進めてきたブルガリアにおける教育支援の一環となる。同社は今年、新聞社や教育科学省、ソフィア市、ソフィア地域教育監査委員会、ブルガリア・デジタル連盟と共同で、教育システムのデジタル化キャンペーン「エデュケーション4.0」を開始したが、その目的は教育に対する姿勢を変え、デジタル化を実現するための枠組みを整備することにある。特に◇教師の研修◇デジタルコンテンツの開発◇教室・学校環境のデジタル化に焦点を合わせている。

教育分野での取り組みとしてはこのほか、ブルガリアの歴史を学ぶ無料ビデオ「ビバ・ヒストリー」、自習用数学プラットホーム「ビバ・コグニタ」が挙げられる。

ビバコムはまた、スタートアップ・プロジェクトを技術・経営面から支援する「ビバ・テック・ラブ」を立ち上げる予定だ。

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