欧州連合(EU)の欧州委員会はこのほど、ブルガリアとギリシャの天然ガスパイプラインを接続するプロジェクトに対する、両国政府の支援計画を承認した。同プロジェクトがエネルギー調達の安全・多様化に貢献する一方、競争を大きく損なう懸念はないと判断した。
このプロジェクトは「インターコネクター・ギリシャ・ブルガリア(IGB)」と呼ばれ、ギリシャのコモティニとブルガリアのスタラ・ザゴラを182キロメートルのパイプラインで結ぶ内容だ。2021年までにギリシャからブルガリアに向けて年30億立方メートルを輸送できるようになる。欧州委によると、投資総額は2億4,000万ユーロに上る。
IGBは将来的に、輸送能力を50億立方メートルへ引き上げ、ブルガリアからギリシャへ逆方向に天然ガスを送れるようにすることもできるという。