独コンチネンタル、ルーマニア工場にレーザー溶接設備を導入

独自動車部品大手のコンチネンタルはこのほど、ルーマニアのティミショアラ工場に210万ユーロを投じ、空調パイプのレーザー溶接設備を設置したと発表した。工場従業員による独自設計で、注入弁を含め、空調用ホースラインの部品すべてに対応できる。量産目的のほか、研究開発にも使われる。

コンチテック現地子会社によると、レーザー溶接技術への転換で不要になる液化天然ガス(LPG)の量は70万リットルに上る。工場内の冷房も要らなくなり、省エネも実現する。年内にはさらに2台のレーザー溶接設備が稼働する予定だ。

ティミショアラ工場は2002年に開所した。コンチネンタルが運営するルーマニア7工場のうちの一つだ。産業機械用空調システム、操舵補助(パワーステアリング)システム、シャシ制御システムのほか、動力伝動ベルト、コンベヤ・ベルトを手がける。年間2,400万ユニットを出荷する。

なお、コンチネンタルのタイヤ事業はティミショアラに物流センターと倉庫を整備する計画で、今年7月に用地を取得した。

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