ブルガリア自動車業界が、電気自動車(EV)や自動運転技術の新たな拠点となることを目指している。国内外の業界企業52社が加盟するブルガリア自動車クラスター(ACB)のスタニスラフ氏は先ごろブルームバーグTVのインタビューで、来年にもEV電池工場プロジェクトが発足する可能性があることを示唆した。
EV車の主要コンポーネントであるEV電池は5~6年後には需要が急増すると予想される。ACBは自動車産業の新成長市場であるブルガリアにその生産拠点として大きなチャンスがあるとみている。国内にITエンジニアが豊富なことから、ACBは自動運転技術の開発分野で約5,000人規模の雇用創出にも期待している。
ブルガリアの自動車部品業界はセンサー、アルミ部品、ディスクブレーキなどを100以上の自動車ブランドに供給している。特にエアバッグ・センサーは欧州車の9割に採用されている。約1年前のACB調査によると、国内総生産(GDP)に占める自動車業界のシェアは5%だったが、現在では10%に大幅拡大したもようだ。