ポーランドのチャプトビチ外務相は11月26日、訪問先のインドネシア・ジャカルタで同国のマルスディ外務相と会談を行い、政治や経済など幅広い分野に関し議論を行った。ポーランド外務省の発表によると、特に研究開発及び観光分野での共同事業について意見交換が行われた模様だ。チャプトビチ外相はまた、ジャカルタで行われたポーランド投資貿易公社の現地事務所の開設式に出席した。ポーランド外務省によると同国外相のインドネシア訪問は21年ぶり。
チャプトビチ外相は、ポーランドは公共交通機関向けのeモビリティや医療機器及び海運産業でも協力できると述べた。両相は現在行われているインドネシア・欧州連合(EU)包括経済連携協定の合意に向けた議論も行った。
チャプトビチ外相はまた、東南アジア諸国連合(アセアン)のトゥアン事務局次長とも会談を行い、現在進められているインドネシア・EU包括経済連携協定の合意に向けた作業を行った。
インドネシア政府によると、今年1-8月期の両国間の貿易額は前年同期から25%増加した。ポーランド企業のインドネシアへの投資額は昨年約2,000万ドルに達したほか、ポーランド人旅行者約3万人がインドネシアを訪問した。その他ポーランドの建設会社ラファコがインドネシアの国営電力会社の発電所建設を受注するなど、両国間の経済関係は深まっている。