チェコ政府が2030年までに総額34億5,000万コルナ(1,330億ユーロ)を国内の開発事業に投資することを検討している。ラジオ・プラハによると、バビシュ首相が11月27日に行った国内建設業界トップとの会合で約1万7,000件のプロジェクトに投資する考えを明らかにした。今年6月に発足した現政権下で計画を立ち上げ、22年までに12億3,000万コルナを投入したい考えだ。
バビシュ首相によると、地方開発省が主導して投資が必要な地域の優先リストを小規模の自治体レベルまで踏み込んで作成し、現時点でどのような資金調達方法が可能かを調査している。プロジェクトの協調を図るため、公共投資に関する政府内委員会を発足させる考えだ。
政府の投資積極姿勢は一般的に好意的に受け止められているものの、国際コンサルティング大手デロイトのアナリスト、マレク氏が資金源や欧州連合(EU)の助成金の扱いが不明なことを不安要素として指摘するなど、慎重な見方も少なくない。(1CZK=4.97JPY)