仏紙製品卸大手アンタリス、ルーマニアの広告会社買収断念

フランスの紙製品卸大手でビジュアルコミュニケーション事業も手掛けるアンタリス・インターナショナルは先ごろ、ルーマニアの広告会社ヴェアラ(Verla)の買収を断念したことを明らかにした。両社は合意に至らなかった理由として、将来の発展戦略と人事政策の不一致を挙げた。ヴェアラは引き続き同族企業にとどまる予定。両社はこれまで数カ月にわたり交渉を続けてきた。

アンタリスによるヴェアラの買収については、ルーマニアの競争当局が今年9月に承認しており2019年夏には取引が完了するものとみられていた。

アンタリスは2003年にルーマニア同業RTCペイパープラスボーズを買収し同国に進出した。1994年に設立されたヴェアラの昨年の売上高は約800万ユーロだった。

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