トルコの建設大手ルネサンスがアルジェリア国営炭化水素公社(ソナトラック)と合弁でトルコ南部に石油化学プラントを建設する。12億ドル強を投資し、ポリプロピレンを年間45万トン生産できる体制を整える。2023年にフル稼働する予定だ。
立地はアダナのジェイハン工業地区。合弁比率はルネサンスが70%、ソナトラックが30%となる。また、ソナトラックは今後15年にわたり、新プラントへプロパンガスを供給する。
ヴァランク産業技術相によると、トルコ石油化学産業の輸入額は昨年、380億ドルに達し、貿易赤字は130億ドルと国全体の貿易赤字の17%を占めた。新プラントがフル稼働すると、ポリプロピレンの国内需要の4分の1強(4億5,000万~5億ドル相当)をまかなえるようになり、経常赤字削減に向けて一歩前進する。