ドイツの金属加工大手オットー・フックス(Otto Fuchs)がハンガリー北西部のタタバーニャに持つ工場を拡張する。中東欧経済誌『Nov-ost.info』が16日に伝えたもので、国営の工業団地に面積1万平方メートルの生産施設を建設し生産能力を引き上げる。同工場では現在、自動車用アルミホイールを生産している。
フックスは拡張にあたり、ハンガリーの工業団地運営開発公社(NIPUF)から土地を取得した。NIPUFのタタバーニャ・ケルニエ工業団地は62ヘクタールの敷地面積がある。
オットー・フックスはノルトライン・ヴェストファーレン州に本拠を置く。従業員数は9,600人で、2017年の売上高は26億ユーロだった。ハンガリーでは約400人を雇用してアルミホイールを生産し、独BMW、アウディ、ダイムラー、ポルシェ、フォルクスワーゲン(VW)、伊アルファロメオなどに供給している。生産量は年間130万個。