アウディ・ハンガリー工場のスト決着、スロバキアVW工場で人員削減

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車ブランド、アウディのハンガリー工場における賃金闘争が決着し、先月31日から通常操業に戻った。これにより、部品不足でストップしていたグループ3工場も生産を再開した。一方、グループの生産効率化戦略に基づき、VWのスロバキア工場で500人強を削減する計画が明らかになった。

ハンガリー西部のジュールにあるアウディのエンジン工場では、先月24日から労働組合AHFSZがストライキを実施した。予定されていたスト期間の最終日となった30日に労使合意が成り、今年から18%の賃上げ(最低で月7万5,000フォリント=238ユーロの昇給)が決まった。

ストライキによるエンジン供給不足で、アウディのインゴルシュタット本社工場、VWのスロバキア・ブラチスラバ工場、ポルシェの独ライプツィヒ工場は一時、生産ができなくなった。

一方、VWのブラチスラバ工場では2009年以来初めて人員を削減する計画だ。2025年までに効率性を30%高めるグループ戦略に沿うもので、ジュール工場から派遣されている500人のほか、契約社員や有期雇用従業員をカットする。同工場で生産しているセアト「ミー」、シュコダ「シティゴー」などの売れ行きが鈍っているのが理由とみられている。(1HUF=0.40JPY)

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