天然ガス大手の露ノバテク、独シーメンスから圧縮機を調達

ロシアの天然ガス大手ノバテクは1日、液化天然ガス(LNG)プロジェクト「アークティック(北極)LNG2」向けに独電機大手シーメンスから設備を調達すると発表した。ガス液化トレイン3本に使われるフィードガス圧縮機3基、ボイルオフガス(自然入熱などにより気化するガス)圧縮機6基を購入する。また、契約では第3トレインの設備生産を現地化することも合意された。

ノバテクのフリードマン副社長は、今回の発注が、ヤマルLNGプラントでの提携に基づくことを指摘した。また、「アークティックLNG2」を通じた新技術導入や圧縮機設備生産のノウハウ吸収を、ロシアLNG業界の知識を集積する「センター・オブ・エクセレンス(CoE)」の設立に役立てる意思を示した。

「アークティックLNG2」は日量53万5,000石油換算バレルの生産が見込まれる大型プロジェクト。2023年を皮切りに、3つの液化トレイン(年産能力:各660万トン)を段階的に稼動させる。