ブルガリアのモンバット、高性能鉛電池工場を新設

東欧の自動車バッテリー大手モンバット(Monbat)がブルガリア北西部のヴラツァに新工場を設置する。バイポーラ式鉛電池の生産が目的で、4,200万レフ(2,150万ユーロ)を投資する。

モンバットは当初、年100万個(2.4ギガワット時)の生産能力を整備し、将来的な拡張も視野に入れる。150人の雇用創出を見込む。

モンバットは欧州でも有数のバッテリーメーカーで、鉛電池やリチウムイオンセルなどを手掛ける。本国ブルガリアのモンタナ、ドブリチ、ソフィアのほか、ルーマニア、セルビア、イタリア、ドイツに拠点を持ち、世界60カ国以上に製品を輸出している。

昨年12月には米アドバンスド・バッテリー・コンセプツの「グリーンシール・バイポーラ鉛電池」のライセンス権取得を発表していた。

モンバットの2018年の売上高は前年比5.5%減の3億160万レフ、営業利益は74.4%減の580万レフ(300万ユーロ)、利払い・償却・税前利益(EBITDA)は30.2%減の2,770万レフだった。昨年10月現在の時価総額は1億4,000万ユーロ弱に上った。(1BGN=64.38JPY)

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