中東欧でコカ・コーラの製造販売事業を統括するコカ・コーラ・ヘレニック・ボトリング(コカ・コーラHBC)は18日、投資ファンドのミッド・ヨーロッパ・パートナーズ(MEP)からセルビアの菓子メーカー、バンビを2億6,000万ユーロで買収すると発表した。関係当局の承認などを経て、今年半ばまでに手続きが完了する見通しだ。
コカ・コーラHBCは「清涼飲料水と菓子は補完的な関係にある商品だ」と指摘。セルビアと南東欧で強いブランド力を誇るバンビの取得で◇両社の商品を組み合わせた宣伝活動(クロス・プロモーション)◇相互補完的なビジネス展開◇経費活用の効率化――の可能性が生まれるとしている。また、小規模小売店や飲食店・宿泊施設を含むバンビの販売網も力となり、「株主、顧客、そしてわが社にとって、コカ・コーラHBCの価値が高まる」とした。
バンビは1967年の設立。ビスケット、ウエハース、スナック菓子などを手がけ、「バンビ」、「プラズマ」、「ウェルネス」、「ズラトニ・ペク」、「ヨシュ」などのブランド名で出荷している。2015年にMEPが親会社のダニューブ食品グループ(DFG)とクレイツ・ホールディングを買収し、同社を傘下に収めた。