バルト諸国、ガス共通市場形成

エストニアのエネルギー企業エレリング(Elering)は先ごろ、フィンランド同業ガスム(Gasum)、ラトビアのコネクサス・バルチック・グリッド(Conexus Baltic Grid)とガスの共同購入などを含む連携協定を結んだことを明らかにした。3社はガスの輸入価格で協調していくほか、ガスの通過料を互いに免除する。

通過料の免除は来年からの予定。3社は通過料を補填する方法についてもすでに合意している。

エレリングのフェスキメーギ社長は今回の協定について、ガス共通市場により競争が促進され、消費者にガスを安価に供給できるようになると述べた。

来年にはエストニアとフィンランドを結ぶガスパイプライン「バルチックコネクター」が稼働するほか、昨年にはリトアニアとポーランドを結ぶ「GIPLパイプライン」の敷設で合意が成立しており、バルト諸国の欧州統一市場への統合が進んでいる。

上部へスクロール