スイスのソフト大手がエストニアに子会社設立、R&D拠点の移設も計画

スイスのソフトウエア大手ビジネス・インベスティゲーションはこのほど、エストニアの首都タリンに子会社を設立したことを明らかにした。バルト諸国のほか中東欧、スカンジナビア市場向けに、機械学習(ML)を利用した企業経営やリスク管理システムのソフトウエア製品とサービスを提供していく。研究開発(R&D)センターをタリンに移すことも計画している。

同社はタリンを選択した理由として、人材とインフラの充実に加え、エストニアがデジタル先進国として発展していることを挙げた。ブルーノ・キロセ最高経営責任者(CEO)は、将来的に同国の政府機関と協力事業を行うことも視野に入れていると話した。

スイスのジュネーブ近郊グランに拠点を置く同社はローザンヌ連邦工科大学と共同で、人工知能(AI)や機械学習を利用した経営管理ソフト「グローバル・パフォーマンス・システム」(GPS)を開発した。同社によると、GPSは業務プロセスとフローの予測や線形性の抽出を行うことで、企業や政府機関の業務の最適化とコスト削減を実現するという。

GPSはこれまでに独フォルクスワーゲン(VW)やポルシェ、アウディなどの自動車大手のほか、小売りチェーンや保険会社、外国の政府関係機関などで導入されている。

上部へスクロール