チェコでAI応用工学研究センター設立、EUが4,500万ユーロ助成

チェコが人工知能(AI)応用工学研究センターを設立する。関連研究機関とネットワークを構築し、生産ラインの開発に役立てる狙い。プラハ大学のチェコ情報科学(IT)・ロボティックス・サイバネティクス研究所(CIIRC)がブルノ工科大学中欧工学研究所(CEITEC)と提携し、運営を担当する。総投資額は5,000万ユーロで、欧州連合(EU)から合計4,500万ユーロの助成を受ける。

CIIRCのヴラディミル・マリク理事によると、新研究センターを近く設立し、6年かけて整備する。まずは、欧州でインダストリー4.0(産業のデジタル化)に関連する研究を進める機関と仮想ネットワークを構築する。その後、他地域との提携を推進し、世界のどこからでもロボットを活用した生産ラインを試験的に開発できる体制を整える方針だ。

投資額のうち、EU助成金を除いた500万ユーロはチェコ・ドイツ両政府が支出する。CIIRCとCEITECは独ザールブリュッケンのメカトロニクス・自動化工学センターと提携する。新研究センターは4年後に採算ラインに達する見通し。

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